研究会開催のお知らせ

第23回研究会(10/27)

投稿日時: 2018/09/25 中島 聡
      第23回 基礎情報学研究会のご案内
                情報システム学会 基礎情報学研究会

 AIをはじめとして、情報と情報システムにかかわる最先端のテーマは、基礎
情報学の知見なくして的確に議論することが不可能であることが明らかになって
きました。
 広告業界では、クリエータの方が基礎情報学に触発され、基礎情報学をベース
に広告業界の将来を展望、日本広告業協会が主催する、「広告の向かうところ」
が課題の懸賞論文コンクールに応募され、58篇の中から見事に銀賞に選ばれま
した。
 現場の第一線の方が、基礎情報学をベースに業務の将来を展望された画期的な
事例であり、結論にも共感できることが非常に多くあります。またこの論文を読
むと歴史的に「情報」に関して辺境であったわが国で、基礎情報学のような世界
的に傑出した情報概念がなぜ生まれたのかよく分かります。
 情報システムの専門家にとっても啓発される点が多いと考え、この度クリエー
タの方をお招きし、研究会でお話しを頂くことになりました。ご講演では、コン
ピュータ教育に矮小化されているわが国の情報教育を、いかに本来のあるべき姿
に改革するかご示唆頂く予定です。多数の皆様のご参加を期待しています。

 日時:2018年10月27日(土)14時~17時
 会場:専修大学神田キャンパス 2号館2階 203教室
 講師:伊藤 耕太先生
 (株)博報堂 ストラテジックプラニングディレクター
  関西大学総合情報学部/実践女子大学人間社会学部 非常勤講師
 講演タイトル:「デジタリアンは縄文土器の夢を見る
  ―基礎情報学から見通す広告ビジネスの危機と未来」

 講師からのメッセージ:
 今回は日本広告業協会に投稿した拙論「デジタリアンは縄文土器の夢を見る:
生命情報からデータエスノグラフィーへ」(2018年銀賞)の内容を中心にお話し
します。広告/マーケティングの実務家として私が年々強く感じる、情報産業の
現場で起きている大きな問題を基礎情報学の視座から分析したものです。そして
縄文土器の出土分布等にヒントを得ながら、データの背後に隠れてしまっている
生命情報を喚起するための実践をデータエスノグラフィーと名付け、広告界への
提案としています。本稿執筆後、ビジネスの現場で起きている「人間の機械化」
と、教育現場における情報教育の問題は、同根なのではないかと強く感じるよう
になりました。この点についても研究会の皆様と議論できますと幸いです。

参加ご希望の方は以下のアドレスにメールをください。
at5n-tkd@asahi-net.or.jp 「基礎情報学研究会」事務局 高田信夫宛て
携帯電話番号:080-5438-4087